ぽちのしっぽ
wendy doll達のお茶会へようこそ
お茶会の始まり




「落ち葉を見ると、秋なのかな…と思うけど、暑いよね」
「ママは、心が折れる夏は苦手だって言ってた」
「心が折れるって相当よね」
「年齢と体力不足と異常気象だって分析してたけど〜」
「私達は、まだまだ若いから元気にお喋り楽しもうね!
ママがガールズトークだから自由にお喋り楽しんで〜って言ってたし〜」
「でも、ポチが聞き耳立ててるけど」
「名前はポチだけど、一応女性だから仲間よ。それに私達よりずっと年上だから
ポチの経験値からくるお話も聞けるかもしれないし〜」
「そうね、何かワクワクしてきたわ〜!」
夏生まれの苦悩




「9月に入ったけど、今日も暑い」
「去年みたいに38度なんて事はないけど、今年は湿度に打ちのめされたね」
「そうなのよね。誕生日用のスイカを準備したけど、ローソクを立てる気力もなかったもんね〜」
「子供の頃から、誕生日って言ったら、スイカを半分に切ってローソク立ててhappy birthday〜だったもんね」
「だからさ〜誕生日を10月に変えたいんだけど〜ってママに言ったら
人様に迷惑かけないんだったら、自称10月でもいいんじゃない?って」
「暑くて楽しめないから、誕生日を変えたいって娘も娘だけど、迷惑かけないんだったら自称もありって…親も親だわ〜」
「私達、同じDNA…」
常に成長するママの話




「今日も暑いね」
「8月の長雨の頃、涼しくてさ、このまま秋にならないかなぁって言ったら、
ママが、9月もまだまだ暑いから、期待すると心が折れちゃうからね〜って
言ってた」
「そう言ってたママが、ちょっとダウンだよね〜」
「ホ〜ント!」
「何か胃が重いって言うから胃薬買ってきてあげたら、へ〜こんなのがあるんだ〜って感心してた」
「そうなのよね。しかも粉薬飲むの下手くそだから、飲みやすい小型粒を買ってきたら、ほ〜って感動してた」
「感動って・・・ママはこういう状況に無頓着すぎるよね」
「そうなんだけど。その無頓着も今までは良かったけれど、これからはそれでは済まない年齢になったって事を学んだから、ママとしては一歩前進よね」
害はないけど癖が強い思い出




「この間、ボイストレーニングを一生懸命やってる夢を見てさ〜
目が覚めたら屋根の上で数羽のカラスがカーァカーァ鳴いてた」
「え〜、そりゃぁ酷いボイストレーニングだったね!笑笑」
「ボイストレーニングと言えばさぁ、この間、そこの通り道をお母さんと小さい女の子がトトロを歌いながら散歩しててさ〜」
「歩こう、歩こう〜、私は元気〜♪ってやつね」
「そう、そう〜、可愛いのにさ〜」
「あ〜、分かった!ママのあれね」
「そう、あれのせいで可愛い母娘の散歩の光景が興醒めよ〜」
「あれはね〜、きっと一生頭の中から離れないよね〜」
「頭どころか、細胞のひとつひとつに染み込んでる」
「ママの多々ある教育の弊害のひとつだよね」
「歩こう、歩こう〜、私は便秘〜♪」
「あ〜、しばらく忘れてたのに、思わず口ずさんでしまう〜」
「無駄な抵抗はやめよう〜、トトロだけじゃなくて、ママが教えてくれた替え歌いっぱいあるし。今となってはどっちが本当の歌か分からないもん」
「そうだね、しかも保育園に行く時、こっちが本当の歌だからねって訂正してくれたけど、ママの時代の歌だからどれも習わなかったし〜笑」
「そうだね、よく考えたら大した害はなかったね〜爆笑」
「ホント、ホント〜!笑」
今も図書券ってあるのかな?




「まだまだ暑いけれど、秋の気配は感じるようになって来たね」
「そうだね、朝晩は過ごしやすいし」
「でも、ママは昼間の真夏日耐えられないって〜」
「大食漢のママの食欲が戻ってないから、相当だよね」
「でも、年齢的には普通だと思うけど〜。中学生男子か!って言うくらい食べてたからさ〜笑笑」
「確かに〜笑笑」
「食欲の秋も、しばらくはお預けだね」
「食欲の秋で思ったけど、読書の秋でもあるよね。子供の頃、よく図書券もらってたけど、あれうれしかったなぁ」
「そうだよね、商品券とかお金は、何を買おうかって選択肢が多くてね〜」
「そうそう〜。本だけですよ〜って言う図書券の縛り、何か好きだったなぁ」
「大人になると、図書券もらえないのはどうしてなんだろう…」
「自分で買えってことよ」
「あ…‥‥」
「あ、ちょっと涼しい風が吹いた!」
「早く涼しくなるといいね」
「そうだね、涼しくなったらおでんを作るってママが言ってた」
いつでも働けるんだけどな




「朝晩はすっかり秋なのに、昼間は真夏日だよね〜」
「ホント、寒暖差が凄い」
「この間、天気予報見てたら、寒暖差疲れって言ってた。自律神経とかに影響が出るんだって」
「昔は、季節がゆったりと移ろってたってママが言ってた」
「屈強なママも、最近は流石に参ってるもんね〜」
「ママは、いい歳して自分の限界がわからないっていうのもあるから」
「確かに…」
「今日も30度くらいあるけど、木陰は涼しいね」
「そうよね、湿度が低いと風が心地良い」
「そうそう、湿度が高いと私の髪の毛クルクルになるけど、今日は割とスーッとしてる」
「湿度のバロメーターだわ」
「ホント、お天気が読める髪質だよね〜」
「昔、ヨーロッパではそういう職業があったらしいよ、髪のクルクル具合で天気予報するって〜」
「へ〜。気象庁で雇ってくれないかなぁ」
「今は、衛生使ったりして科学的だから〜」
「ハハハ。ところで、そっちの枝にも座ってみたい」
「や、やめて危ないよ〜」